花戦さ

けったいな男の仰天世直し術。

誰も知らなかったホントの話

6.3 いざ勝負!

前売鑑賞券 4月1日発売決定!

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ストーリー

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INTRODUCTION

その花僧、大胆不敵なり。

出世も名誉も興味なし! 専好の<花>に勝てる刃なし!

戦国武将たちにも一目置かれる、摩訶不思議な男。そのワケは?
戦国時代末期、花と町衆を愛する風変りな男がいた。男の名は池坊専好。京都・頂法寺六角堂の花僧で、いけばなの名手だ。専好がいけた松は、岐阜城大広間で権力者・織田信長の心を奪い、豊臣秀吉、千利休をもうならせた。

この男、人の顔と名前を覚えられないうえに、口下手である。その上、秀吉や利休など超有名人の眼前でも権力には全く興味なし! 花をいけることのみが彼の至福なのだ。時は流れて・・・愛息・鶴松を亡くして正気を失った秀吉は圧政を敷いて、己に異を唱える者どころか陰口を言った町衆にさえも残忍な粛清を始める。死に追いやられた者の中にはともに美を追い求めた友人・利休や、専好を慕う町衆たちの姿もあった。愛する人々を守る為、そして、平和な世を取り戻すため、専好は天下人・秀吉に対して一世一代の大勝負に挑む。彼が手にしたのは刃(やいば)ではなく花だった・・・。

1594(文禄3)年に、初代・池坊専好が前田利家邸で巨大な松を生けて秀吉から称賛されたという記録があり、華道家元池坊ではその花で専好が秀吉を諫めた・・・という伝説が生きている。本作はその伝説をもとに書かれた小説を脚本家・森下佳子が大幅に改訂して作り上げた物語。そして、天下一の茶の湯者と称される千利休と深い親交をもったいけばなの名手・専好が主人公のもう一つの戦国史でもある。さらに、いけばなを中心に扱った作品としては本作が世界初となる!

池坊専好を演じるのは狂言師・野村萬斎。天下人・豊臣秀吉には歌舞伎俳優・市川猿之助。織田信長には中井貴一、前田利家には
佐々木蔵之介。そして、茶人・千利休には佐藤浩市。伝統芸能の第一人者から映画界を代表する俳優までの豪華なコラボレーションが実現。

2017年、発祥555年を迎える池坊の監修により、本作には200瓶を超えるいけばなが登場。加えて、表千家不審菴、裏千家今日庵、
武者小路千家官休庵の三千家が協力。また脚本の森下佳子をはじめ、劇中絵画を新進現代アーティスト・小松美羽、題字を書家・
金澤翔子、美術の倉田智子ら女性クリエイターが大活躍!

圧倒的な武力を背景に弱者を虐げた戦国時代の権力者に対して、「刃=力」でなく「花=心」で“戦さ”を仕掛け、見事に勝利を収める池坊専好。その奇想天外な活躍は現代を生きる私たちに爽やかな感動とカタルシスを与え、幸せな気持ちにしてくれる。
花の力で世直しに挑んだ男の痛快時代劇エンタテインメント、ここに誕生!

*本作品では豊臣秀吉、千利休など後年の名称で統一表示しております。

STORY

「花のちから」で秀吉を討つ!その秘策とは!?

けったいな男による、前代未聞のけったいないけばな

1573(天正元)年、“物騒”なことで知られる天下人・織田信長(中井貴一)の居城、岐阜城。天を衝く昇り竜のような巨大な松の枝と菖蒲の花がその大座敷を埋めていた。花をいけたのは、京の都のど真ん中、頂法寺六角堂の花僧・池坊専好
(野村萬斎)。権力にも世俗にも興味のない、よく言えば天真爛漫、花をいけることにのみ無上の喜びを感じるけったいな男。
前代未聞のいけばなを前に、豊臣秀吉(市川猿之助)、前田利家(佐々木蔵之介)、そして茶人の千利休(佐藤浩市)ら信長の家臣たちは息をのむ。この趣向は受け入れられるのか? 気に入られなければ命はない。「うぬら、この花、いかに見る?」信長の問いに返答できず、固まる家臣ら…。緊張でその場が爆発する直前、信長は扇で膝を叩き、「見事なり!池坊!」と大絶賛。しかし、その直後、ボキッ! 不穏な音を立てて松の枝は折れる。まさかの大失態を犯した専好は絶体絶命!! 一同が凍りつく中、専好を救ったのは、なんと若き秀吉だった。「扇ひとつで松の枝を落とすなど、それがしには神業としか思えませぬ」と、当意即妙なものいいでその場を収めてみせた! 花僧・専好と、後の天下人・秀吉――思えば、これが運命の出会いだった。

花と茶――よきライバル、専好と利休

それから12年。本能寺の変に散った信長に代わり、豊臣秀吉の治世となり、世の中は安定する。やがて専好も本人の意に反して頂法寺の執行(※住職)として池坊の顔となり、寺を運営する立場になっていた。六角堂は、今日も花僧の指導で花をいける町衆の活気で溢れていたが、実務に追われる専好は、いつしか無心で花と向き合うことが出来なくなり、幼なじみの町衆・吉右衛門(高橋克実)も心配するほどに悩んでいた。
その頃、専好は河原で死体のように打ち捨てられていた娘を助ける。その娘は、不思議と専好が採ってきた蓮が開花する「ポンッ!」という音とともに生命力を取り戻し、部屋いっぱいに蓮の絵を描きだす。「花の力や!」専好は蓮で生き返った娘をれん(森川葵)と名付けた。
ある日、京の町で偶然専好の花を見かけた利休は、彼を自分の草庵に招く。草庵に差し込む柔らかな光、静寂に響く柄杓や茶筅の音、一服の茶を取り囲む風情が渾然一体となった利休のもてなしに心解かされる専好。 茶の湯の心に触れ、専好は花をいける心を取り戻す。

これは「戦さ」や。花の力で世を正す!

投げ入れには一輪の美しい朝顔。しかし、咲き誇る一面の朝顔を楽しみに利休庵を訪れた秀吉は、花が刈り取られた生垣を見て激高する。黄金の茶室の悪評や、秀吉よりも利休の茶に人々が群がった天神さんの大茶会も秀吉を苛立たせたが、二人の断絶を決定的にしたのは、信長の葬儀を行った大徳寺ご門上に設置された利休像。秀吉がその門をくぐる度に利休の足下が秀吉の頭を踏みつけるかのようだと・・・。専好は、前田利家の依頼で秀吉に詫びるよう利休を説得するが、彼の心はすでに決まっていた。秀吉の命で利休は自刃する。その後間もなく、秀吉の愛息・ 鶴松が病死する。利休の呪いだとする噂は秀吉の耳にも入り、れんや吉右衛門らにまで粛清の手は及び、多くの町衆が犠牲となった。
 「花には、抜いた刀をさやに納めさせる力がある・・・」
一五九四(文禄3)年、岐阜城での出会いから二十余年。京の平和を取り戻すため、天下人を諌(いさ)めんがため、専好は前田利家邸への道を急いだ。その大広間で専好は、秀吉に対して一世一代の大勝負に挑んだ!